平成30年度（2018年） 淺井泰博 会長
基本方針
今日の私たちをとりまく経済環境は、アベノミクスの効果により、大手企業を中心に景気回復、好決算が日々伝えられていますが、私たち半田商工会議所青年部会員において景気の回復は実感できているでしょうか。日々の業務に追われて頑張ってはいるものの、成果として実感できない方も多いのではないでしょうか。従来の単純な好景気、不景気を繰り返してきた時代が終わり、日本経済は大きな転換期を迎えています。地域経済の格差や少子高齢化といった問題は、知多半島の中核都市である半田においても表面化してきており、豊かで住みよい半田にするために、青年経済人の集まりである私たちが『半田の発展』を心から願い、より主体的に動いていくことが必要ではないでしょうか。
半田商工会議所青年部は今年で発足54年目を迎えます。青年部の歴史を駅伝に例えるならば、半世紀以上それぞれの時代で、それぞれの立場で、勇気と情熱を持って事業に取り組み、今に襷が引き継がれていると考えられます。いつの時代も不安や責任に押しつぶされそうになりながら、自分を信じ、仲間を信じて力の限り走り続けたに違いありません。そして、全身全霊で襷を渡し終えたからこそ、自己の成長を実感し、達成感や深い絆を手に入れたのではないでしょうか。そして、そんな襷の受け渡しが各年度、委員会ごとに幾度となく繰り返されて、人や組織は成長していき、今の半田商工会議所青年部があるのだと思います。自己の成長がなければ、永続的な自社の発展もありません。そして、それぞれの企業の発展が無ければ地域の発展も難しいでしょう。自分が成長できる場所を与えられることに感謝し、自己の成長を自社の発展・地域社会の発展へと拡げていけたなら 『三方よし』 で息の長い発展に繋がっていくと私は考えます。
平成30年度という節目の年を迎えるにあたり、YEG宣言、綱領、指針の理解を深めたうえで、青年部らしく楽しさの中に学びがあり、厳しさの中にも愛のある事業を進めていきます。また、青年部の主役は会員の一人ひとりであることを再確認し、会員がより積極的に参加できる場を創造していきます。さらに交流の場は、気づきの場、連携の場と捉え、OBの先輩方や他のYEG、他団体、行政との交流を積極的に行っていきます。
最後に、商工会議所青年部には当然ながら年齢制限があります。若い限られた時間(とき)の中で、膝を突き合わせ熱く語り合ったり、思いを同じく行動することは、他の何ものにも代え難いかけがえのない大切な時間です。沿道で応援するだけでなく、走る側（PLAYER）で参加することで見える景色も違ってきます。走る距離やスピードは大きな問題ではありません。自分の心と向き合い、半歩だけでも無理をしてみる…そんな一人ひとりの『思いの拡がり』がチャンスや可能性を拡げ、それぞれを成長させていくものと確信します。半歩踏み出せば自然と体は動き出します。しっかりと前を見据え、勇気を持って踏み出していきましょう。
半田YEGスローガン
繫がろう 心とこころ 拡げよう 思いの輪
～自分の限界を超えて半歩前へ～