File No.6 株式会社マツイシ楽器店 松石竜一郎 さん

music

Introduction

竜一郎の祖父、正也氏が裸一貫から地域の小中学校へ楽器販売を始めたのが68年前。そして今年は知多半島初のヤマハ音楽教室を手掛けてから60周年の節目に当たる。

創業当初は仕入れのための車両もなく、正也氏は連日自転車にまたがり、ピアニカやリコーダーなどの楽器の買い付けに名古屋まで出かけていた。
正也氏をそこまで駆り立てたのは、大好きな音楽や楽器を子どもたちがより身近に親しみ、心にゆとりをもってほしいという”想い”に他ならない。同氏は音楽が人に幸せをもたらす力を誰よりも知っていたのだろう。
この想いはDNAとして父である現社長の奉之(ともゆき)氏、竜一郎へはもちろんのこと、全従業員、講師陣へと脈々と受け継がれ、マツイシ楽器店のすべての原点となっている。

ヤマハによる音楽教室は1954年に東京銀座で始まり、その後1959年に今の「ヤマハ音楽教室」へと称号が改められた。それと同じタイミングで、当時全国的にも先進的事例である地方でのヤマハ音楽教室をマツイシ楽器店は手掛けることとなる。
当初、生徒は身内や講師の親族を含めてわずか4名からスタートした音楽教室。それが現在では2000名を超え、知多半島最大級の音楽教育機関として発展し、地域に根差した音楽普及活動を行っている。

竜一郎によると自分たちの役割は“黒子”だという。あくまでも生徒さんやお客様の演奏や音楽に触れ合う機会をサポートすることが仕事であって、決して主役ではない。その代わり、黒子となって役割を果たせば、「ありがとう」と言ってもらえることが多い仕事。
そうした小さな幸せを感じられる仕事をコツコツ積み重ねてきた歴史そのものが、70年近く地域の皆さんに愛され続けている企業 ”マツイシ楽器店” なのだ。

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今回の事業所Focusはマツイシ楽器店の松石竜一郎さんです。
半田市北二ツ坂町にある「ピアノガーデンマツイシ」で取材させていただきました。

マツイシ楽器店さんの歴史はヤマハさんとの協業体制との歴史と言っても過言ではないですね。

竜一郎:
そうですね。有り難いことにヤマハさんとは音楽教室を始めた頃からになりますので、60年近くお付き合いをさせていただいております。
今ではヤマハ特約店の中でも特に厳しい審査基準を満たした”コアストア”にも認定いただきました。コアストアは東海3県では5社しかありません。
そうした中で当社では、北は大府市、南は武豊町まで楽器店3店舗、音楽教室を8店舗展開しています。

マツイシ楽器店さんで習うことができるレッスンはどのようなものがありますか?

竜一郎:
皆さんが思い浮かべるピアノ、エレクトーンのほかにも
ギター、ドラム、フルート、サックス、クラリネット、トロンボーン、バイオリン、チェロ、エレキギター、アコースティックギター、エレキベース、ウクレレ、ドラム、ボーカル、ゴスペルコーラス、ハープ、マリンバ、二胡、フラダンス、インディアンフルート、津軽三味線、尺八、篠笛、青春ポップス、健康と音楽のレッスン、
さらには、英語教室、ロボットアカデミーまで0歳児からご高齢の方まで、老若男女問わず様々なプログラムをご用意しています。

この仕事のやりがいはどういうところでしょうか?

竜一郎:
音楽教室で言うと、OBの方の中にはピアニストなどプロの演奏家として活動している方もいます。そういう方々を当教室から排出できるのももちろんやりがいですが、それよりも一人でも多くの方が音楽に親しむ機会をご提供することが一番のやりがいですね。
また、一度ご縁をいただくと、永くお付き合いをさせていただくことが多いのもこの仕事の魅力の一つです。音楽教室の生徒さんの中には親子3代で通ってくださっている方もおられますし、三十年程前に社長である父が納品したピアノが不要になったというお客様のもとへ出向き、私がそのピアノを下取りして新たなお客様へ販売させていただくというようなケースもあります。その方のライフステージの変化に応じてお付き合いの仕方も変わってくるのです。

今後の課題はどういうところでしょうか。

竜一郎:
子どもを育てるという観点からの音楽に触れ合う機会をいかに増やすかということです。学校の音楽の授業だけでは絶対的に足りていません。音楽教室や地域イベントを通じ、機会あるごとに発信していきます。
皆様が楽しんでいただけるコンサートを企画するのもその一つです。

ヤマハ音楽教室開設60周年記念コンサートが来る8/10(土)に行われるそうですね。

竜一郎:
はい。「Matsuishi Teacher’s Concert ~響奏~」と銘打ちまして、当音楽教室で教鞭をとる講師陣38名によるスペシャルコンサートになります。
講師の先生方とは以前から今回のような取り組みをやろうと、お話をしておりましたので、ようやくそれが実現しました。実に28年ぶりとなります。みなさん、ぜひ当社自慢の講師陣の演奏をお楽しみいただければと思います。

生徒さんによる発表会ではなくて、先生方だけのコンサートというのは興味深いですね。講師の方々からもそういうお声が出るということは、日ごろからいい関係を構築されているということですね。

竜一郎:
ありがとうございます。当社には専属講師として約70名が在籍し、長年協力関係で当社の事業を支えていただいています。そのおかげで、様々な楽器やバラエティーに富んだレッスンもご提供できますし、みなさまにご支持いただいているのだと思います。今回のコンサートはそんな素敵な先生方が、並々ならぬ情熱を傾けて臨んでいますので、ぜひ皆さんに足を運んでいただきたいですね。

半田商工会議所青年部では若手メンバーの中心として活躍されていますね。

竜一郎:
ありがたいことに、入会間もない期間で副委員長、委員長を経験させていただきました。
たくさんの会員との出会いや様々な企画設営をしていく中で、自分の成長はもちろん自社へ持ち帰り、社業の成長へも繋がっています。
また、自らがチャレンジする事でスタッフの原動力になったり、若手青年部会員への活力になれれば良いなと思います。
そして、それを見てまた新たな会員が入会し、新しい出会いがあれば最高ですね(笑)

今後もご活躍を期待しています!ありがとうございました。

竜一郎:
ありがとうございました。

★「Matsuishi Teacher’s Concert ~響奏~」についてお知りになりたい方はこちらから!!

 


株式会社マツイシ楽器店
https://matsuishi.co.jp/
本社・ミュージックセンター:半田市天王町2−27−6
TEL 0569-32-3615 / FAX:0569-21-3157


制作/著作  半田商工会議所青年部 総務・広報委員会
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