NO.8 CTリング(株) 山本悠介さん

今年の冬はなんだか暖かく、本日の天気も秋の延長といった感じで、最高の事業所インタビュー日和となっております(笑)

今年一発目の主役は、半田市瑞穂町、ラウンドワン半田店の裏手に事業所を構えております、 CTリング株式会社代表、山本悠介さんのもとへお邪魔させて頂きました。

CTリングと聞いて・・・みなさんはどんなお仕事を想像されますか?

CTは知多?リングって?まさかのプロレス関係?様々な妄想が膨らみますが、到着してすべての妄想が覆されました 。
なんですかこの外観は????

南国をイメージさせる外観

てか、会社名違うしー
しかし住所はここで間違いないので恐る恐る中へ。

お邪魔してみると、外観通りのオシャレな空間が広がっており、僕の期待はさらに深まるばかり・・・熱いインタビューの始まりです。

お仕事内容を教えて下さい

あまり人目につかない仕事なのですが、通信系の仕事を行っております。メインは知多半島全域のエリア担当としてNTTの設備保守業務を行っているのですが・・・
わかりにくいですよね (笑)
例えば 、電柱に車がぶつかったりした時、火事でケーブルが燃えている時など 、現状を維持するための保全業務が主な内容となります。

また保守業務に伴い最近では、半田市内すべての保育所・幼稚園にWiFiのアクセスポイントを付けて、子供の入退室をチェックするシステムの取付工事を行いました。最近、お子さんがバスに取り残されていた事件ってよく聞きますよね。BtoBのみならず、そういった仕事を請け負う事もございます。

扱っているものが難しいのでなかなか一般の方に理解して頂く事が難しいでしょうが、私たちがあたりまえに生活していくための、裏方作業を行ってくれているんですね。

ひとり親方ってかっこいい

18歳で結婚して、もともとは武豊火力や碧南火力の中の設備会社に勤めていましたが、その現場で当時まだ若造で右も左も分からなかった僕は衝撃を受けました。

『ひとり親方の人って、世の中にけっこういるんだなぁ』
『かっこいい・・・30歳までにひとり親方を目指そう』

少々不順な動機であれ、これといってやりたい事があったわけではないが・・・とにかく社長になろうと目標を定めたのが、今の自分の原点となっています。
しかしながら、まだ結婚して子供も生まれたばかりの18歳の僕には、かんたんに叶う夢ではなく、しっかり勤めあげながらも、毎朝新聞配達をしながら、奥さんと子供との生活を守る為に必死でした。

そんなある日、僕にとっての転機が訪れたのは、就職して2年半ほど経った頃でした。今後、CTリング株式会社を始める事になっていくわけですが、たまたま『人を探している・・・誰かいないか』そんな話が、僕の耳に飛び込んできました。

これも一つの御縁なのかなと思った僕は、話だけでも聞いてみようとその方にお会いする事となりました。話を聞きに行ったのに、これは僕の良いところなのか悪いところなのか・・・こうしたい!あぁしたい!と、僕の将来、夢を、ガッツリ熱弁してしまうという・・・。

『今の会社には恩があるから、僕の納得いくキリのいい所までしっかりと勤め上げたい!』
『仕事を覚えた暁には、ひとり親方として独立したい!』

こんな20歳そこそこの若造の言う事に、真摯に耳を傾けてくれて、その方はすべて受け入れてくれました。今となっては、ほんと感謝しかありません。声をかけて頂いた事ももちろんですが、18歳から3年間勤めさせて頂いた会社から、たくさんの事を学ばせて頂きました。今この年になって、様々な事を経験してきましたが、この3年間の経験が、僕の人生の中で、一番の礎となっている事は間違いありません。

その後、21歳で念願のひとり親方となり、30歳をきっかけに、今のCTリング株式会社を設立したのです。

ちなみにCTリングの社名の意味は、CTは『知多』リングは『通信と通信を繋ぐリング』また『人と人を繋ぐ人間になりたい』という山本社長の熱い想いが、込められているそうです。

40歳までにもう1本の柱を

ひとり親方になる!と夢を思い描いた18歳、21歳で起業し、30歳で法人化と、想いを少しずつカタチにしてきた山本社長に、今後の展望を語って頂きました。
みなさん・・・思い出して下さい。あのオシャレな外観を。

CTリング株式会社を設立ししばらくして、僕の中でもうひとつ、当社の柱となる事業を40歳までに作り上げたい!という思いが沸々と湧いてきました。そんな中、たまたま名古屋で目にしたのが、「酸素カプセル」でした。
まだ当時半田では馴染みがなく、テレビでスポーツ選手が使っているといったイメージしかありませんでしたが、元々小さな頃から理科が好きだった僕は、この地球上で「酸素濃度が薄くなってきている」事は知っていました。
そこで色々調べてみると、都会には酸素カプセルのお店があたりまえのようにある事を知ったのです。

僕が普段従業員さんに言っている『自分があたりまえに思っている事は、人のあたりまえじゃない。あたりまえのクオリティを上げ続ければ、すごい人になれる!』という言葉を思い出しました。

『地方でも、都会のあたりまえを持ってきてあげればいいじゃん!』
『半田だって酸素カプセルあっていいよね!』

まだ今、事業として始めたばかりで柱とまではなっていない部分もありますが、パートさんにも来て頂いていて、わずかながら雇用も生み出しているから世の中の為にはなっているのかなと、奮闘しているところです。

インタビューを終えて

短い時間でしたが山本社長の人となりに触れ、とにかくポジティブ!かつ、礼節を重んじる方だなと思いました。

土台を固めた3年間、声をかけて頂いた社長さんとの出会い、ひとり親方から、今現在の山本社長の想い、たくさんの分岐点を前向きに選択し、立ち止まる事なく突き進んできた背景には、ただただ前を向いてきただけではないということ。

歩んできた過去を大切にし、感謝の気持ちを忘れない山本社長だからこそ、周りの方々に慕われ、声をかけて頂けるのだと感じ、自分も襟を正す、いいひとときを過ごさせて頂きました。

CTリング(株)
〒475-0828 愛知県半田市瑞穂町5-2-3
TEL 0569-89-0031

制作/著作  半田商工会議所青年部 広報委員会
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